じじばば共和国 １８

いよいよ恒例のじじばば共和国囲碁選手権が開催される、毎年便秘で死人が出てる大会だ。いまのところ囲碁を知っている人は共和国内には2人しかいない、第８再臨界マンションに最近入居した長介さんと、第９メルトダウンマンションに入居したしむらけんさんだ、したがって決勝はこの２人になるのは間違いない、たいていの入所者はボケてるので碁石を薬と間違えて飲んでしまうか、あまりボケてない人は五目並べで勝敗を決めている。まりちゃん対花の係長はどちらが早く石を全部飲めるかでしれつな争をした、まりちゃんが勝った、まりちゃんは白石だった白石の方が喉越しが良く蜂蜜を混ぜて飲んだので飲みやすかったみたいだ。予想どうり決勝は長介さんとしむらけんさんの一騎打ちになった。先手しむらけんさんで始まった、バチーン大きな音が会場に響き渡った碁盤が割れるんじゃないかと思うくらい力強く碁盤に石をたたきつけた、長介さんはその迫力に圧倒され後ろにひっくり返ったそして３０分ほど考えた、う～ん参りました！そんな手があるとは想定外でした～。１手で勝負がついた、しむらけんさんの圧勝だ！最近しむらけんさんは力強い碁を打つようになった、イボ痔も治って体調もよくなったんだろう。優勝インタビューが始まった、ずばり勝因はなんでしょう？う～～～んそうだな～有酸素運動の中の踏み台昇降を雨にも負けず風にも負けず放射能にも負けず夜も寝ないで昼寝してトレーニングしたからでしょうか。そうですか見ごたえのある１局でした。だが優勝したしむらけんさんは翌日ドーピングで失格になった。筋肉増強剤（ステロイド）を使っていたのだった。