空想じじい

人生は七転び八転び。

きょんちゃん 23

いよいよ通信高校の最後のスクーリングになった、これでうまく行けば、卒業

になる、以前はスクーリングの1ヶ月も前から緊張して寝れなかったり、不安

を訴えていたが、今回は前日に少しだけ不安を訴えただけだった、随分成長し

た、1年以上遅れて入学してすぐに入院して6か月休んだ、それからもたびた

び具合が悪くて勉強どころではなくなった、でも2年足らずで卒業できそう

だ。当日源之新は羽田まで送っ行く、まだ1人では行けない。きょんは大きな

カバンを2つとリュックサック1つを持っていく。カバンが重くて一人では持

てない。源之新はまたいらいらする、きょん引越しじゃないんだから、わずか

1週間でしょ一人で持てる量にできなかったの?、しょうがないよ~全部必要

な物なんだよ、これ以上減らせないもん。あ~しょうがない源之新も1つ持つ

事にした。品川駅で2人して迷子になったがなんとか飛行機には間に合った。

前回は毎晩電話で不安を言っていたが、今回は3回電話が来ただけだ、それ

も、うまく行ってる楽しいよと言う電話だ、源之新は安心して寝ることが出来

た。帰りはまた羽田まで迎かえに行った、元気に帰ってきた。お父さん卒業で

きたよ、え~っうそだろ?本当だよ、紙吹雪をかけられたんだよ、そうか源之

新は信用してない。翌日担任の先生から電話があった。きょんちゃんは卒業し

ました。卒業式は沖縄でありますが、そのために沖縄まで来るのは大変だと思

います、来なくても大丈夫です、卒業証書は送ります。そうですか、ありがと

うございました。2年前には卒業できるなんて想像すら出来なかった。