空想じじい

人生は七転び八転び。

小さな田舎町

小さな田舎町で良平さんの家は、和牛を20頭ほど飼ってる、その中の1頭は3本足だ、このあたりは普通、漁業と稲作で暮らしてる、僕達は夏休みに成ると朝から晩まで海にいた、台風が迫って来ると港の堤防を波が飲み込んでしまう、もちろん船は陸に上げてある、船をロープでつないでおく釘のでかい様なのがある、名前は知らない、それにつかまって遊ぶ、波に飲まれないで最後まで残った者が勝ち、5人くらいでやる、波が来ないのを見計らって一斉に走って、好きな所へつかまる、3つくらい波をやり過ごす、次の奴はでかい、みんな必死でしがみ付く、波が通りすぎて行った1人足りない、堤防の内側に落ちてる、必死の形相で堤防に向かって泳いでる、4人は大笑いだ、やっとたどり着いて階段を上がってきた、むねに赤鉛筆で何本も縦に線を引かれてる、血だらけだ。それを見てみんなで笑ってる、しばらくしてでかい波が来てる、誰も気ずいてない、波と逆の方を指さしてオーと叫ぶみんなそっちを見る、僕だけしがみ付くザブーン、皆、居なくなった、ヤッター俺の勝ちだな、皆が必死になって、泳いでるのがおもしろくて、しばらく笑いながら見てると、突然ザブーン、うかつだった、俺も落とされた、何とか階段にたどり着いて、全員あがってくる、皆キズだらけになっている、笑いころげる、痛いから帰ろうと言って帰る、すると、この平和な町に、町始まって以来の事件がおきてた、泥棒だ!この辺の家には元々鍵なんか着いてない、野次馬が何人か見に来てる、隣町から警察が来て調べているが、部屋の中は荒らされてないし、何も取られてない、どう言うことかわからない、とはいっても貧しい田舎町だそんな高価な物をもってる家はない。警察が言う、まあとりあえず、被害は無かったので帰ります、もし後で取られてた物があったら連絡してください、と言って帰っていった、しばらくして良平さんは、牛舎の方を見て、あ~~~っと大きな声、盗まれた。