ある日突然一通の手紙が僕に届いた、家内が開けた、え~っ大変だ、裁判所に
行かなければいけない、陪審員に選ばれてる、そんなバカな俺達は外国人だ
よ、観光客みたいなもんだよ、言葉もわからないし断れるでしょ?、いや義務
だって書いてある、そんなバカな、俺なんか行ったら、顔で決めてしまうぞ
~、美人だから無罪、不細工だから有罪。国籍のない人にどうしてこんな物が
来るのか?間違いじゃないのか?つくづくいい加減な国だな~。あ~っ断れる
みたい、理由を書いて出せばいいみたい。よかった。アンさんにも聞いてみ
た。そんなのは来たことがない、そう言う制度があるのは知っていたけど、知
り合いではそんな手紙が来たと言うのは初めて聞いた、宝くじ当たったような
もんだねハハハハハ。あ~そうそう、家の長女Sが大統領に手紙を出したら返
事が来たと言って大喜びしてる、Sちゃんは小学4年生で家の長女の1年上
だ。へ~本当かいな~何日かしてアンさんの家に遊びに行った時にSちゃんに
大統領からの返事の手紙を見せてもらった、ちゃんとサインまで入ってる当時
の大統領はクリントンだった、しかし、何か印刷っぽい、でもそれはSちゃん
には言えない、Sちゃんはうれしそうにして大事そうに机の引き出しにしまっ
た。これで勉強にも力が入るってわけだ、考えたな~アメリカ。日本の総理大
臣はこんな事はしない、アメリカのいい所だな~。その後Sちゃんはニューヨ
ークの有名な大学に進学した。家の長女は小学校を中退、次女は中学を中退し
た。