空想じじい

人生は七転び八転び。

アメリカ 30 手紙

ある日突然一通の手紙が僕に届いた、家内が開けた、え~っ大変だ、裁判所に

行かなければいけない、陪審員に選ばれてる、そんなバカな俺達は外国人だ

よ、観光客みたいなもんだよ、言葉もわからないし断れるでしょ?、いや義務

だって書いてある、そんなバカな、俺なんか行ったら、顔で決めてしまうぞ

~、美人だから無罪、不細工だから有罪。国籍のない人にどうしてこんな物が

来るのか?間違いじゃないのか?つくづくいい加減な国だな~。あ~っ断れる

みたい、理由を書いて出せばいいみたい。よかった。アンさんにも聞いてみ

た。そんなのは来たことがない、そう言う制度があるのは知っていたけど、知

り合いではそんな手紙が来たと言うのは初めて聞いた、宝くじ当たったような

もんだねハハハハハ。あ~そうそう、家の長女Sが大統領に手紙を出したら返

事が来たと言って大喜びしてる、Sちゃんは小学4年生で家の長女の1年上

だ。へ~本当かいな~何日かしてアンさんの家に遊びに行った時にSちゃんに

大統領からの返事の手紙を見せてもらった、ちゃんとサインまで入ってる当時

の大統領はクリントンだった、しかし、何か印刷っぽい、でもそれはSちゃん

には言えない、Sちゃんはうれしそうにして大事そうに机の引き出しにしまっ

た。これで勉強にも力が入るってわけだ、考えたな~アメリカ。日本の総理大

臣はこんな事はしない、アメリカのいい所だな~。その後Sちゃんはニューヨ

ークの有名な大学に進学した。家の長女は小学校を中退、次女は中学を中退し

た。