空想じじい

人生は七転び八転び。

金尾 貢の婚活

金尾 貢はもう44歳になる、どうしても早く結婚がしたい、貢は役場のそば

ワンルームマンションに住んでいる、朝8時に貢が出勤するときに、何時も

美人の25~26歳くらいの女の人と公園の中の、幅が1メートル50センチ

ほどの遊歩道ですれ違う、いいな~あんな人と結婚できたら最高だな~と毎日

思ってる、が小心者で声はかけられない、そーだ落とし穴を掘って捕まえれば

いいんだと思い立った。それから毎日少しずつ遊歩道の左わきに穴を掘った。

浮浪者だろうか?汚い服を着て随分と肥って髪の毛がばさばさでゴリラみたい

な顔の50代くらいのおばさんがうろうろしてる、時々こっちの方をジーと見

ている時もある、まずいな~こんなデラックスみたいなおばさんが落ちて婚姻

届けに印を押されたら大変だ、それなら死んだ方がましだハハハハハハ~この

おばさんが落ちれないように小さい目の穴にした、10日ほどかかってやっと

掘りあげた、よし!これで後は婚姻届に印を押さないと出れないように細工を

すればいい。そしてついに落とし穴は完成した。翌日7時50分頃に自転車で

現場まで行った、この自転車を歩道において置けばいい、よけようとして、遊

歩道からはみ出す、すると落とし穴に落ちる、よし!反対側を通られたらまず

いので自分が反対側で誰かを待ってるような格好で立っていればいいだろう、

お~っっと予定どうりに美人が現れた、貢はドキドキしてきた、すぐに落とし

穴と反対側の遊歩道の右に出た、瞬間ドーン、ゲッなんだ!落とし穴に落ち

た!自分の掘った穴と違う、ゲッ婚姻届がある印を押さないと一生出れないと

書いてある、仕方なく印を押した、天井のハッチがゆっくり開いた、浮浪者風

のゴリラデラックス女に婚姻届を持っていかれた~~~。