空想じじい

人生は七転び八転び。

かあちゃんが来た 2

かあちゃんは耳が遠くなった、耳だけ100メートルくらい離れた所に付いて

るんじゃないか?大きな声で話さないと聞こえないので、しゃべるのが疲れ

る。今日も朝早くから草取りをしてる、もう暑いからやめて、死なれたら困る

よ~、かあちゃん買い物に行こう、食材がない、一緒に行くことにした、5日

分くらいの食材を買った、その晩、子供達は焼きナス食べるかな?とかあちゃ

んが聞く、ああ、晩御飯のおかずは焼きナスを1人1個だけだった、翌日また

かあちゃんが子供達はサトイモ食べるかな?と聞く、ああ、鍋にいっぱいあま

がらく煮たサトイモだけだった、次女が目を丸くした、これだけ?他に何もな

いの?毎日1種類だけだよ、昼は卵焼きだし、そうだね~でもおばあちゃんの

時代にはこれでもごちそうだったんだ、おばあちゃんはごちそうを作ってるつ

もりなんだよ。お父さんなんか小さい頃は、卵焼き、ソーセージ、豆腐、はご

ちそうだったんだ、だいたい朝昼晩と味噌汁に漬物、魚の干物、だった、卵焼

きを毎日たべたいな~と思ってた。しばらくしたら子供達もおばあちゃんの料

理に慣れた、次女がどうも焼きなすを気にいったみたいだ。夕方になると、次

女がおばあちゃ~ん焼きなす作って~、え~何を焼くって~?、なすだよ~、

え~っおばあちゃんは作れない~梨は焼いた事がない。  
 
(実話です)