空想じじい

人生は七転び八転び。

かあちゃんが来た

上から2番目の姉から電話があった、かあちゃんがあんたの事が心配で夜も眠

れないと言ってる。そうかじゃあ家に来るように言うわ、俺も助かるし、兄貴

に電話をした、何日かして兄貴が連れて来てくれた。かあちゃんはもう86歳

に成るが、実家の畑まで2キロの道のりを一日に2往復してる、農作業もす

る、いろいろな野菜を作ってる、だから一日8キロ以上歩いてる、いくつまで

生きるつもりだか誰も知らない、翌日からかあちゃんは、掃除やら朝昼晩のご

飯を作ってくれた、暑いのに庭の草取りまでしてる、その次の日夕方3時ご

ろ、外の椅子に座ったまま下を向いて動かない、ビックリした、熱中症だ!ど

うした?体が熱い、ふわふわする、分かったすぐに部屋に入れてクーラーを入

れ首を氷で冷やした1時間くらいで、良くなってきた、あ~っよかった~、家

で死なれたらどーしよと考えた、その日は晩御飯は俺が作った、かあちゃん

食べたらすぐに寝てしまった、こんなに早く寝たのは初めてだいつもは9時過

ぎに寝るのに、まだ7時だ。翌朝俺が7時に起きて台所に行った、かあちゃん

がいない、いつも5時に起きて朝ごはんを作ってるのに、ドキッとしたもしか

して冷たくなってるのか?だとしたらまず救急車か?病院から霊柩車を頼んで

実家まで搬送か?何十万かかるんだろうかローンはきくかな?兄貴に電話しよ

うか、かあちゃんの兄弟にも電話しないといけない、忙しいよどうしよ~、い

や先に死んでるかどうか確かめなくては、おそるおそる部屋に見に行った、ど

うやら息をしてるみたいだ、ほっとした、いやまだだ、意識不明かもしれな

い、かあちゃん!と呼んで見た、おおっと返事をした、生きてた、よかった~

~。体がだるい、そうか今日は動かないで寝てな、今日は動きたくても動けな

いわ~。その日の昼も夜のご飯も俺が作った。かあちゃん頼むから家では死な

ないでくれ~~。