空想じじい

人生は七転び八転び。

わらしべ長者じゃ

むかしむかし、ある若者が、観音様に、「どうかお金持ちになれますように」とお願いしました、すると、観音様が言いました、ここを出て最初につかんだ物がお前を金持ちにする。若者は寺を出たとたん石につまずいて転びました、そのひょうしに、犬のウンチをつかみました、観音様がおっしゃった、はじめにつかんだ物ってこれの事かな?これでお金持ちになるとは思えないが、ひとまず水道をさがして、手を洗っていると、犬を連れた人が、この犬のうんちを取ってくれて、ありがとう、と言って、手ぬぐいをくれました、それで手を拭いて、しばらく行くと、水たまりがありました、ジャンプして飛び超えたらすべって転びました、そのひょうしに、また犬のウンチをつかんでしまいました、水道で手を洗っていると、りっぱな犬を連れた紳士が、この犬のウンチを取ってくれて、ありがとうと言ってりっぱな手ぬぐいをくれました、しばらく行くと貧乏長屋に出ました、突然、牛が飛び出してきて、びっくりして転びました、そのひょうしに、またまた、犬のウンチをつかみました、今度は水道がありません、貧乏そうな、親子が、雑種の犬を連れて、この犬のウンチを取ってくれてありがとう、と言って、新聞紙しかなくてごめんなさい、これで手を拭いてくださいと、朝日新聞をくれました、手を拭いてから、公園のベンチに寝っ転がって、新聞をよんでいると、新聞から小さな紙切れが落ちました、なんだサマージャンボ宝くじか、新聞の宝くじ当選番号をみると、なんと1当をあたっていた、こうして若者は、幸うんをつかみました。