花の係り長は二途の川へ毎週末アユ釣りに行く、東京駅から今日も三途の川行
きの新幹線に乗る、ユキちゃんと沢小とカンちゃんと待ち合わせをしているが
遅い8時42分発のこだまに乗らなければいけない、41分ににヒカリも出
る。花の係長はいらいらしてる遅れそうだ、やっとみんな来たぶちょ~も来
た、急げ遅れる~、全員で走った、ぶちょ~は電車に乗ったら5秒で寝てしま
う特技を持っている、新幹線のドアが開いた、急いで乗り込む、皆座席を探
す、10秒かかった時間がかかりすぎた、ぶちょ~は両手に荷物を持ったまま
通路でマグロのように寝てしまった、皆ぶちょ~の背中を踏みつけながら歩い
て行く。よかった間に合った、すぐに電車が動き出した、花の係長がニコニコ
しながら言う、さ~て今日は餌釣りで行こうかな、また餌より小さなアユを釣
ろうハハハハ~楽しみだ!そうこうしてるうちに一途の川駅を過ぎてしまっ
た、あれっおかしい、わ~っしまった!ヒカリ号に乗ってしまった、三途の川
駅まで止まらない。終わりだ!係長の顔が真っ青になった、皆ビックリした。
いいじゃないか折り返してくればいい事だろ、違うんだ三途の川駅は、コンク
リートの壁になっていてこの新幹線は時速210キロで激突するんだ、電車は
こっぱ微塵になる、なんだって!ユキちゃんが能面みたいな顔で係長に聞く、
と言うことは、ドアもなくなる?そうだ!降りやすいという事か?アホ!死ぬ
んじゃ~、え~っおかあさ~~ん、そのうち二途の川駅も通過した、もう時間
がない、そうだ!一番後ろの車両に逃げれば大丈夫だ皆一斉に後ろの車両に向
かって走りだした、しまった!2両編成だ、もう駄目だ~。車内アナウンスが
始まった、この電車はまもなく三途の川駅に到着いたします、お疲れ様でし
た、皆様のご冥福をお祈りいたします、え~なおこの世に未練のある方、場合
によっては13億円で何とかなるかもしれません、運転室までお越しくださ
い。ユキちゃんが走って運転室にいった。間に合うかな~もう三途の川駅に着
いてしまう、その時だったキーーッ電車が止まった、場内アナウンスだ、先ほ
ど地震がありました、線路の点検の為しばらく停車いたします。ちょうどその
頃ユキちゃんのお母さんは那須塩原温泉のトイレに居た、携帯の電話が鳴っ
た、もしもし、あらユキちゃんじゃないの、あっそ~13億現金で、分かっ
た。おかあさんはすぐにジャマイカに電話をした。