空想じじい

人生は七転び八転び。

きょんちゃん 16

最近きょんは1日中息が苦しいと言う、源之新は過呼吸だと思ってる、ボラン

ティアの回数を増やしたので疲れてるんだろう、もう少し慣れてくれば自然に

治るだろう。ある日ボランティア先(独立行政法人社会福祉協議会泉の里)か

ら電話が入る、お父さん具合が悪いすぐ迎えに来て!昼過ぎだったすぐに迎え

に行った、きょんはベットに寝かされていて、そばに職員が1人付いていてく

れた、お父さん息が苦しくなった、そうか何か緊張したんだね、大丈夫少し休

めば良くなる、疲れてるんだよ。そこへボスの有島と言うおばさんが来た、き

ょんが寝てるベッドの横で言う、困るんだよねこうしょっちゅう倒れられる

と、職員1人きょんにかかりきりになってしまう、人手が足りないと言うのに

迷惑だわまったく!きよんが、すいません迷惑かけてしまってと泣きながら言

う。それを見ていた源之新はむかついてきたが、グッと我慢した、そうですか

分かりました、明日からもう来させないようにします、今までありがとうござ

いました、もう迷惑をかけませんから、すぐに連れて帰りますから、源之新は

大きな声で叫ぶ、きょん行くぞ!立て!立つんだ!きょん!騒動を聞きつけて

職員がたくさん集まってきた、突然有島が態度を変えた、源之新さん、迷惑だ

なんていってませんよ、なんだと!さっき迷惑だって言っただろーがバカヤロ

ー、うそを言うな!源之新が爆発してしまった、男の職員が止めに入った、こ

のくそばば許せない俺には何をいってもいい、だがきょんの目の前できょんの

ボランティアが困る!迷惑だ!なんて事を言うんじゃない、このくそばばぶっ

殺してやる、お前らみたいな情のないやつらが福祉の仕事なんかするな!この

偽善者が!警察と救急車呼んどけ!俺にはこのくそばばが生きてるのが迷惑な

んだ!大騒ぎになった、きょんがさらに泣き出した、きょんを不安のどん底

落としてしまった。帰り、きょんごめんな~お父さん気が短くて、バカで、何

度も同じ失敗して。返事をしない、きょんのボランティアは2ヶ月くらいで終

わった。翌日、源之新は体中筋肉痛で動けなくなった。