これからの季節水の事故が多発する、特に子供は気をつけてやらなければいけ
ない、道路の水溜まり、風呂でも溺れる。出水の秀ちゃんは企業からの少しの
顧問料で細々と生活をしている、ほとんど毎日ボランティアに明け暮れるボラ
ンティアばかだ。なかなかすばらしい活動をしてると言う事を聞きつけて、N
HKのクローズアップ現代が取材に来る事になった。その日は朝から天気がよ
く暑くて頭がぼんやりしている、10人くらいで空き地の草刈をする事になっ
た。昼前になって近所の住人がポリバケツに水を入れて頭を冷やすようにと5
個持ってきてくれた、秀ちゃんは顔を洗った、う~ん気持ちが良い、頭をバケ
ツの中に入れてみた、お~ひんやりして気もちがいいたまらない、そのまま頭
をバケツのそこまで突っ込んだお~ますます気持ちが良い生きた心地だ、20
秒くらいして頭を抜こうとしたが抜けない、死んだ心地だ!秀さんは普通より
頭がでかい、少し細長いポリバケツだったのでぎっちりはまってしまってい
る、必死に抜こうとしたが抜けない、息が苦しくなってきてもがいてる、周り
に居た人が秀ちゃんの異変に気が付いた。秀ちゃんは頭がでかいから抜けなく
なったんだ、さっそく2人がバケツを押さえた、2人が秀ちゃんの肩をつかん
で引っ張ったが抜けない、どうしよう!一刻を争う事態だ、全員がパニックに
なった、突然沢小が救急車を呼んでくる!と言って右手に携帯電話を持ったま
ま走ってどこかへ行ってしまった、カンちゃんは、にしゃにしゃ笑いながらう
ろうろしてるだけだ、ユキちゃんは座り込んでおか~あさ~ん~と叫んでるだ
けだ、たまたま、武道家のテーゲー親方が偶然そばを通りかかった、なにをや
ってるんだ!立て!立て!立つんだジョ~~。秀ちゃんはバケツを被ったまま
立ち上がった、秀ちゃんの服がびしょぬれになった、問題は簡単だった。秀ち
ゃんはゴホンゴホンとせきをしながら、あ~~死ぬかと思った!疲れた真っ白
に燃え尽きた~!といってその場に座り込んだ、その様子をその日の夕方NH
Kのクローズアップ現代が全国放送した。翌日から秀ちゃんは、「バケツで溺
れた男」として有名になった。