空想じじい

人生は七転び八転び。

家内の入院

朝10時頃家内が起きてくる、ごめんね~こんな事になってしまって、といっ

て階段の手すりにつかまりながらゆっくり降りていく、この2年間で20歳く

らい年を取ってしまったような感じだ、家内を見てると自分も落ち込んでしま

う。出来るだけ離れてるようにしてる。わずか2年で全く違う人間になってし

まった。最近どんどん悪くなっている、自分で髪の毛が洗えない、ご飯もほと

んど食べない、食べるものがないだけなんだけど、食欲がないと言う、体がい

つも小刻みに震えてる。もう駄目だと思ったので一昨日の午後に緊急入院をさ

せた。悲しいけど楽になったと言う気持ちの方が少し強い。あんなに活発だっ

た家内がどうして?と思う。家内のエピソードはたくさんある。元気な頃に話

してくれた、やっぱり生まれてからずーと軽躁状態だったのかな~、と家内が

言う。まだ20代の頃だった、痩せの大食いで、吉野家で牛丼の大盛りを2杯

食ってもお腹がいっぱいにならない、でも女が大盛りを3杯は恥ずかしいと思

ったので大盛を食べたいのをグッと我慢して普通盛りを頼んで食べた、軽く完

食してしまった、物足りない!あ~ぁやっぱり大盛りにすればよかった、その

事をずーと後悔している。最近まで言ってた。幸せな奴だった。当時松田聖子

の歌がはやってた時代だった、夏の夜の事だった車内が熱いので窓を全開にし

て走りだす、少したってエアコンを入れて、チュルリラ~チュルリラ~とひと

さし指を立てて回しながらいい調子で歌ってた、自動で窓を閉める、次の瞬

間、いたたたたた右手の人差し指を窓にはさまれた。幸い骨折はしなかったが

もう指が折れたと思ったよ~!それ以後ハンドルは両手で持つようになった。