この風習を聞きつけた当時の総理大臣のカンちゃんは、これは景気対策にもっ
てこいのシステムだ、日本全国に広めよう、緊急国会を開いた、即決した「違
反者はフライパンで頭を100たたきの刑に処す」と決まった、しかもたたき
人は、「東京百たたき専門学校」の2段以上の生徒がつとめる。翌日から施行
された。自宅から墓地までその人が生前に残した財産をすべて100円硬貨に
変えて撒いていく、一番喜んだのは子供達だった、小学校へ行ってインタビュ
ーすると、一番楽しい事のトップが葬式、次がディズニーランド。特に金持ち
が死ぬとうれしい、貧乏人は死なないでくれ~。と言う。ある正月に日本を代
表する大金持ちが2人同時期に亡くなった、1人は東京の自宅からから箱根の
墓地までだ、随分遠い、運の悪いことに箱根駅伝と重なった、今年はCNNもBBC
も箱根駅伝の取材に来ている、世界中にテレビ中継されている。葬式の一行は
交通の混乱を避けるために早朝東京を出発して箱根駅伝が始まる前に墓地に到
着する予定だったがお金を撒き散らしながら走ってるので時間がかかってしま
った、100円硬貨が道路に20センチくらい積もっていく後を走る車はみん
なタイヤにチェーンを巻かないと、撒き散らされた金で滑って走れない、箱根
の権太坂にさしかかった、復路をトップ降りてくる東洋大のランナーが散らば
ってるコインに足を取られて転んだ、日大も駒沢も早稲田も次々に転んでい
く、わけのわからない外国人観光客は、選手が金を拾ってると勘違いしてコー
スに入って拾い出した、警備員が止めても言葉が通じない、それを見ていた応
援の人達も拾い出した、中継車も車を止めて拾い出す、警備員も拾い出した、
ついに先導をしていた警察官も白バイを止めて拾い出した。その光景が世界中
を駆け巡った。翌日から恐ろしい数の観光客が日本に殺到した。景気がよくな
った、日本観光協会は笑いが止まらない。「日本では毎日そこらじゅうに金を
ばら撒いてる」と言ううわさが世界中に広まった、それ以来日本は黄金の国ジ
パングと呼ばれるようになった。