海岸のそばに実家がある、相当昔の話だ、その海岸に毎年海亀が産卵に来る、
朝学校に行くときに砂浜に海亀の足跡を見つけた、卵が見たくてしょうがな
い、学校が終わってからスコップとバケツを持って一人で堀に行った、足跡の
終わってる所を掘ってみると白いピンポン玉そっくりの卵がたくさん出てき
た。やった~宝の山を掘り当てた!夢中になって掘った120個くらいあっ
た。家に持って帰る、鶏の卵も貴重な時代だったので、うれしくてしょうがな
い、家族がみんな喜ぶと思った、家に帰ると爺ちゃんが居て喜んでくれた、さ
っそく海亀の卵を120個爺ちゃんと鍋でゆでた、海亀の卵は初めて食べる、
ゆで上がった卵を一個持ち上げるとぷよぷよしてる、皮をむくと白身は固まっ
てない、が黄身は固まってる、なんだか気持ち悪くなったので食べなかった、
そこへ親父が帰ってきた、バカヤロー何てことする!掘って来た所に返して来
い!怒られた。仕方なくゆでた海亀の卵120個をまったく元どうりに返して
きた。