ある日の朝、Kさんから電話があった、Kさんは日本では外科医をやっていた、
今はUCLAのラボにいるので一応UCLAの職員だ、長女が朝4時に虫垂炎になって
救急でUCLAの病院にいる、間違いなく虫垂炎だ!と言う。朝早くから大変だな
~、昼ごろ又電話が入る、まだ順番待ちしてる、え~まだ手術してないのか?
そうなんだ痛がって泣いてる、あ~かわいそうに~。夜8時頃又電話が入る、
まだ順番が来ない、え~長女はだいじょうぶなの?かなり疲れてる俺も疲れて
る、あ~いらいらする腹が立ってきた、Kさん廊下に寝転んで足をバタバタし
て長女が死ぬ~と大騒ぎしないと順番がこないんじゃないか?大騒ぎする人か
ら順番なんじゃないのか?Kさんおとなしすぎだよ。そして翌朝Kさんから電話
が入る、無事に手術が終わった長女は元気だ、結局手術が始まったのは昨日の
夜の10時、もう腹膜炎を起こす寸前だったよ~危なかった~18時間待たさ
れた、昨日の夜はほとんど寝てないねむい~仕事に行ってくる~。アメリカじ
ゃ体が丈夫じゃないと病気も出来ない。今さんが言ってた、他の病院だった
が、救急の待合室は大騒ぎしてる、うるさくてしょうがない、家族が泣き叫ん
でいる、順番を待ってる間に死んじゃう人がいっぱいいるんだ、自分も親父の
骨折で救急病院で3日待たされたからな、UCLAの病院はこの辺では良い病院な
んだ。後にマイケルジャクソンが亡くなったのもこのUCLAの病院だ。 (本)