空想じじい

人生は七転び八転び。

日本中 医者と弁護士

最近は漁業、農業、畜産業、ほとんどの業種がなくなった、第一次産業は壊滅した、学生が安定した収入、贅沢な暮らしを求めて、医者と弁護士を皆、目指した結果、大学も医学部と法学部しかなくなってしまった、おかげで、肉、野菜、魚介類、がめちゃくちゃ高くなった、牛肉1キロ80万円、秋刀魚1ぴき50万円、せっかく医者になって給料が120万円になっても、インスタントラーメンくらいしか食えない、外科医、福、と、西、は特に肉魚が大好きだ、もう10年くらい食べてない、そこへ、いい話が飛び込んできた、研修医の健がさんまを3匹持ってきた、今日の昼に食べましょう、ちょっと待てよ10時から胃ガンの手術がはいってる、患者の名前は姓はクソ名はジジイだ終わるのは2時くらいになるまずいな、とりあえず、焼けたら声をかけてくれ、もう始まる、いよいよ手術が始まった、お腹を開けた、これはひどいな全摘だな胃全部取る、脾臓も全部、すい臓は半分、リンパ節、こんなもんかな、まず胃を取った所で、さんま焼けましたと、呼びに来た、手術を一時中断して食べる、福と西は酒がほしい、おい、健、酒持って来い、少し位飲んでも良いだろう、久しぶりだし、やっぱり魚は旨いな、福が考え事をしてる、何か決意をしたようだ、突然、俺は実家に帰って漁師をやる、今すぐと言い出した、西も、俺も百姓やろうかなー。2人はそのまま帰って行った、健も実家の養豚を継ぐことにした、それを聞いた他の医師たちも次々に辞表を出して帰り始めた、そして病院から医師が全員居なくなった、看護士があわてた、手術の途中の人がいる、さいわい、看護士の中に昔コックをやってた人と、畳屋の息子がいた、切ったり縫ったりはやった事がある、とりあえずこの2人で何とか手術を終わらせた。ジジイ起きて下さい、手術は成功しました、と思います、胃、脾臓、リンパ節、すい臓半分取りました、どうもありがとうございました、所で主治医は、どうしたんですか?、ついさっき辞めました、え!もう一人の医師は?彼も辞めました、どうして、じゃあこれから俺はどうすればいいの?パニックになる、看護士もパニックになっている、そうだ転院するしかない、俺を転院させてくれ、運が悪かったですね、クソジジイさん日本中の病院に連絡を取りましたが、何処の病院も医師が全員辞めてしまったそうです。