空想じじい

人生は七転び八転び。

きょんちゃん 6

きょんは最近よく外に出たがる、非常にいい事だと思う、今日はショッピング

センターに朝10時に送ってってほしいと言う、一人で映画を見たり食事をし

たりして夕方まで過ごしたいと言う、いよいよ一人で行動出来るようになって

きた、源之新は喜んで10時に送って行った、じゃあ夕方の4時に迎えに来る

から、と言って別れた。12時ごろショッピングセンターの警備から電話が入

った、「おたくの娘さんが気分が悪いと言って寝かせてありますから迎えに来

てください。映画を観ようとしてチケットを買ってましたが払い戻しをしてお

きました」と言う。あ~っ失敗だったか~まだ早すぎたかな?源之新はがっか

りした、すぐに迎えに行った。警備室のベッドに寝かされてた、きょんどーし

た?、お父さん過呼吸になってしまったの、知らない人に助けてもらったの、

そーかしばらく休ませてもらってて、お父さんは、夕ご飯の買い物をしてくる

から。1時間ほどしてから帰って来て、警備員さんに礼を言って家に帰る、途

中車のなかで、お父さん過呼吸になっても誰かが助けてくれるんだね、知らな

かった。そうだよ世の中には過呼吸の経験者はたくさんいるし必ず親切な人が

いて助けてくれるから怖がる事は何もない。きょんはそれから2~3日は外に

出ようとはしなかったが、紙の袋とデパスを持ってショッピングセンターに2

時間くらい一人でいれるようになった、源之新はきょんが自信をなくしたと思

ってたのでホットした。ある日の事、きょんが晩御飯を作ると言いだした、鍋

の用意をするからお父さんは休んでていいと言う、ありがたい、源之新は自分

の部屋で寝てた、きょんが起こしに来た、お父さんご飯だよ!、よし!食べよ

う、炊飯器を開ける、ご飯が炊けてない、あ~ごめん炊飯器のスイッチを入れ

忘れた~。