空想じじい

人生は七転び八転び。

思い出したくない怖い話

独身で一人住まいの頃、朝の4時ごろに目が覚めた、青白いものが見えてる、肩から上の人の顔だ、寝ぼけてるのかな、それとも誰か飲みに来たか、当時1時2時でも一升ビンを下げて、友達が平気で入ってきてた、玄関の鍵もしたことがない、それにしてももう朝だおかしい、足がない、もしかして幽霊?ビビッた、布団をかぶって夜が明けるのをまった布団を少しだけ開ける、明るくなってる、そーっとさっきの所を見てみる、居ない、長かった、疲れたけど朝普通に会社へ行く、昼には朝の事はもうすっかり忘れてる、夕方3時ごろ兄から電話が入る、里の婆さんが死んだ今日通夜に来い、仕事が終わって実家に帰り喪服に着替え、近いから歩いて行くと出かけた、目的の家に着く、田舎なので街灯も無く薄暗い、誰も居ない、おかしいな、今晩は、外の倉庫が開く、暗くて顔がよく見えない、お婆さんらしき人が出てきた、ようく見ると死んだはずのお婆さんだ、ビックリした、幽霊?パニックになる、言葉が出ない、僕は、そこにいるお婆さんの通夜に来たんだ、お婆さんがしゃべった、もう家の忠は、通夜に行ったよ、やっと自分の間違いに気づいた「忠は僕の同級生だ」早く行かないと通夜が終わってしまうよ、とりあえずその家を出る、冷汗をかいてる心臓もバクバクいってる、タバコを吸って気持ちを落ち着ける、はて何処のお婆さんが死んだんだろう?もう一度兄に電話で、家を間違えたことを悟られないように聞く、やっと判った、目的の家の近くまで来ると人が沢山いる、間違いない、お袋が来てた、お前が小さい頃にずいぶんお前の事を、可愛がってくれた叔母さんだよ、僕にはほとんど記憶がない、もう何年も会った事がない、顔もうる覚えだ、最後に顔を見てやりな、と白い布をまくった時、鳥肌がたった、声も出ない、朝に見た顔そのままだった。