空想じじい

人生は七転び八転び。

きょんちゃん 3

きょんちゃんは、まだ18歳だ、やっと最近バスに一人で乗れるようになって

きた、家の前が始発駅になっている、バスが停まっているので乗りやすい、源

之新はきょんが元気になってきたのでうれしい。きょんが言う、お父さん今日

は10時のバスで図書館に一人で行って来るから!と言って、10時になって

から用意を始める、お昼代とバス代だけちょうだいね~、行ってきまあ~す。

すぐに帰って来る、源之新がど~した?と尋ねると、バスに乗りおくれた~。

そ~か今度から9時半から用意を始めよう。そ~すれば間に合うから。仕方な

く源之新は車で図書館まで送ってく。図書カードは、毎回作ってる、毎回なく

してしまうのだ。係の人に変な顔をされる、が係の人も生まれつき変な顔だっ

だ。帰りはバスにうまく乗れない、途中駅だし、時間を見なければいけないの

で難しい、きょんは4時のバスに乗るのに4時10分にバス亭に行って待って

る、すでにバスは行ってしまってる。4時半ごろ、源之新に電話をしてくる、

バスが来ないよ~、迎えにきて~。きょん!バスはもう行ってしまったんだ

よ。4時のバスに乗る時は4時までにバス亭に来て待ってなければいけないん

だよ。え~そ~なんだ!。翌日スーパーへきょんと買い物に出かける、2時間

後に僕達の車を置いた所で待ち合わせをする、源之新が言う、きょん周りの景

色をよく覚えておくんだよ、はい、じゃあ2時間後に戻っておいで。時間にな

ってもきょんが帰ってこない、電話がかかって来る、お父さん迷子になった、

きょん、なにを目印にしたんだ?、車のそばにいた白い犬を連れた叔母さん、

そ~か分かったお父さんがきょんを探すから動くな。そして2日後再びスーパ

ーの駐車場で僕達の車をトラックの隣に止めた。きょん動く物を目印にしちゃ

だめだよ、目印は動かないものだよ、例えば死んで動かなくなった叔父さんと

か、叔母さん。はい、じゃあ2時間後に戻っておいで。やっぱり時間になって

もきょんが帰ってこない、電話がかかって来る、お父さん迷子になった、きょ

ん今度は何を目印にしたんだ?、家の車の隣に止まってたトラックだよ~トラ

ックがいないんだよ~