空想じじい

人生は七転び八転び。

風丸と終われない話

昨日の夜12時ごろ、風丸が僕の部屋に来た、ビックリした、どうした?眠れない、ここ一週間くらい朝4時くらいまで眠れない日が続いてる、泣き始めた、これはまずい、花丸もビックリして起きてきた、レンドルミンを渡して、絶対効くから飲んでごらん、これで効かなかったら又逆戻りだ、もう成るように成れで自分も寝た、次の朝お父さん寝れたよ、とりあえず良かった。あんまり暗い話はしたくないので、昔、実家へ行ったとき、テレビでマラソンを見ていたら、甥っ子の勇、「当時小学3年」あの人達どうしてあんなに、あわててるの?うー忘れ物したか、おしっこしたいか、どっちか、夕方満月だった、兄に、父ちゃん、あのお月様、取って、よーし、たも持って来い、勇君走ってとって来る、だめだ届かない、梯子持って来い、小さな梯子を持って来る、兄が登って取ろうとする、やっぱりだめだ届かない、無理だ、勇君は泣いた、その勇君も今は結婚して独立してる、何年か前に勇君の結婚式にも出た、何十年ぶりかで会う叔父さん達、面影は残ってる、けど、毛が残ってない、懐かしいのと、わびしいのが一緒に出てくる、叔父さん達も、あーぴろし君、大きくなったね、50歳になって人から大きくなったね、と言われたのは、この時が初めてだった、無理も無い、高校生の頃から、会ってない、自分にも面影が残ってるんだ、同じく毛があんまり残ってないけど、なんだか子供の頃に戻ったような錯覚をした、おじちゃんお年玉ちょうだい、とつい言ってしまいそうになった、あの頃この叔父さん達は僕に1000円くれてた、今思えば大金だ、そのお年玉を、お袋がなくすといけないから、預かっておくと言って持っていった、いまだに預けっ放しになっている、松坂に住んでいる叔父さんがいる、正月に来る時は必ず松坂牛を持って来てくれる、嬉しかった、すき焼きが食べれる、松坂牛がお年玉を持って来た! 叔父さんはどうでもよかった、そんな事はない、よく遊んでくれる叔父さんだ、だめだ終われない。終わりにする。