空想じじい

人生は七転び八転び。

家内が帰宅中

家内はまだ手が震えている、じぶんの着るものが自分で決められない。家内を

迎えに行った帰りに、長女の主治医が長女に、今のところ高機能自閉症のよう

に思います「あなたの具合の悪くなった原因は両親です、学校とかの問題では

ありません」と言ってくれたので、家に帰って来てから、長女が家内に食って

かかった、まずいと思ったので僕が止めに入ると、今度は僕に食ってかかって

きた、次の日も朝から、家内を責め立てて大騒ぎになっていた、夜まで続い

た、昼ごはんも晩御飯も作る余裕がなく全員食べないで寝た。僕も家内も二女

もへとへとに疲れた。どうしていいか分からない。今まで毎日そんなような生

活を何年もやって来た、それらの影響で二女も部屋に引きこもってる、何とか

二女にも病名を付けてやらないとかわいそうかと思う、「引きこもりのランボ

ー症候群」ではどうだろうか、二女は兇暴だから、とにかく来年3月で家内は

仕事を首になる、我が家の収入が0になる、主治医が言うには、「仕事に復帰

しなければいけないと言う事が一番大きな壁になっていてそれが、乗り越えら

れない、仕事を首になるのは逆にいい事だと思う、環境を変えて元気になって

から出直してはどうか」と言う、僕もそう思う。3月までに家を売って新しい

アパートを探さなければいけない、ただ家を売っても赤字になる可能性の方が

高い、ほとんどローンは残ってるまだ6年しか住んでない、地価も下がって

る。僕も家内も寒がりなので住むには沖縄が暖かくていいが、二女が東京がい

いと言う、とりあえず東京に3年くらい住んで、その間に家内が良くなれば、

それから沖縄に行こうと思う。だが長女にとっては環境の変化は非常に恐怖

だ、どうしても動きたくない、と言うより動けない、無理に動けばおそらく一

日中パニックを起こして大変になるだろう。そうなれば又僕が24時間長女に

かかりっきりになってしまう、かと言って、ここにいれば家内は良くならな

い、移動すれば長女が良くならない、このままいれば強制退去になるだろう。

そうなれば近くのアパートに引っ越すしかない。わずかな可能性は僕が働い

て、昼ご飯、晩御飯、買い物、掃除を全部こなす事しか残らない、そして「夜

になれば金持ちの家に泥棒に入ればいいのだが、この辺には金持ちが住んでな

い、貧乏人ばっかりだ残念!」それでも生活は維持できない、家内の退職金を

少しづつ切り崩してなんとか1年くらい生きれそうだ、その間に状況がよくな

るのを期待するしかない、まあ自分の出来る限りのことをやって、くたばれば

いい。回りも納得してくれるだろう。 (本)