空想じじい

人生は七転び八転び。

格安のストレスあります

ストレスあります格安で売ります、
もうかれこれ2時間一つも売れてない、場所が悪い山の中のキャンプ場のそばではたまにしか人が通らない、ストレス高価買い取りします、にすればよかった、それなら売りたい人はたくさん居るそんなことしたら家の倉庫には入りきらないし、もうこれ以上いらないし、こうなれば、他の生物に売るかしかない、そうだ犬にしよう、犬は年がら年中ハイテンションだから、ストレスなんか無いだろう、とそこへ雑種らしき犬が通りかかる、犬君ストレス入らないかい、生きのいいストレス入ってるよ、ストレスってなに?やっぱり知らない、さらに美味しくなったビーフジャーキーのような心が落ち着く感じだと思うたぶん、尻尾を振り始めた、じゃあためしに一つください、毎度、どれにしますか?右から2つめの、骨折のストレスでいいですか?100円です、3本足でけんけんしながら帰って行った、次に来たのはダックスフンド、その左から3ばんめをもらおうか、これは胃ガンのストレスです、どんなだい、えーと、胃がここち良くガンガンするような感じもしないでもないようなするような感じ、むずかしいけどためしに一つもらおうか、毎度、腹を押さえようとするが足が短くておさえられないやっぱり3本足でけんけんしながら帰って行った、そこへリュックサックが歩いてきた、と思ったら子供の団体だ1、2、3、4、5、6、7、坊やの7人か?おそらくボーイスカウトだ、それからしばらくして、落ち着かない犬、車が通ると吼えながら追いかけてる豆柴が来た、バカそうな顔をしている、こいつならだませそうだもう金なんかどうでもいいから、早くストレスをなくしてしまおう、柴ちゃん、じゃんけんで私に勝ったらこのストレス全部あげるよ、柴は大喜び、尻尾をブンブン振っている、じゃんけんぽい、柴ちゃんの勝ち、私はちょき、柴はぐー、柴はちょっと変な顔をするが、喜んでいる全部君の物だ、ぐったりして帰って行った、ついにストレスがなくなった、気持ちがいい子供の頃以来だ、意気揚々と家に帰った、すると、家の豆柴の、お種がぐったりしてる、どうしたお種、パーパーパー、パーだった、何のことだかわからない、倉庫にストレスがいっぱいになっている、どおしたんだろう?もしかしてさっきの柴、そうだったのか、なんてこった。