竜宮城でやりたいほうだいの生活が始まって2週間が過ぎた、ゆうさんはどう
も、踊るぽんぽこりんでは気分よく小説が書けない、帰りたくなってきた、B
9さんも負けることのないパチンコじゃ面白くない、帰りたくなってきた。花
の係長も坊主のない釣りはスリルがないので飽きてきた、マグロ釣りに行って
餌のトビウオより小さいマグロを釣っていた頃がなつかしい、帰りたい。沢小
はまだ入院してる、浦島太郎は飲み疲れて肝臓を悪くして帰りたくなった。乙
姫様に言って帰ることにした、玉手箱をもらって玄関の透明ガラスの自動ドア
を出た、乙姫様にお礼を言っていると、待ってくれ~と叫びながら沢小が全速
力で走ってきた、透明ガラスの自動ドアの開くのが間に合わなかった、思いっ
きりドアにぶつかって真後ろにぶっ倒れた、そのまま救急車で国立竜宮病院へ
運ばれて行った。4人は亀に送ってもらってわけのわからない海岸に着いた、
さっそく花の係長が玉手箱を開けた、煙の向こうから、一冊の本があらわれ
た、「色や形にこだわらない野グソの秘密をあなただけに教えます」前からほ
しかった本だ。B9さんが玉手箱を開けた、煙の向こうから一冊の本が現れた
「絶対に人に見せられない見られたら生きていけない電子タバコ特集」前から
ほしかった本だ。ゆうさんが玉手箱を開けた、煙の向こうから90式戦車が現
れた、浦島太郎も玉手箱を開けた、煙の向こうから74式戦車が現れた、2人
はすぐに戦車に乗り込んで滑空砲をぶっ放しながら東京の総理官邸を目指し
た、東京がどっちの方角かわからないがそんな事は気にしないで走り出した、
すると首都高速が見えた、東京だ!首都高速の方に向かってひたすら走るしば
らく行くと東京軒と書いたのれんが見えた、屋台のラーメン屋だ右手に見えて
きた、よしっ!ラーメン屋の親父に聞こう、ゆうさんと浦島太郎は戦車を降り
てラーメン屋ののれんをくぐった、あの~、へーいらっしゃい、なにいたしや
しょう、チャーシューメン2つ、へい!まいど~、あ~~っ太郎ちゃんたのん
じゃったよ~、しょうがない食べてこ。あんた達の事はラジオで聞いて知って
るよ、総理官邸はすぐそこだよ、でも残念だったね~、クーデターは今日の午
前中に終わっちまったよ~ 1936年(昭和11年)2月29日夜。